TFCC損傷:「誰でもなりうる、でも気づきにくい」問題

こんな症状で悩んでいませんか?
もしあなたが
- 手首の小指側に持続的な痛みが何をやっても取れない
- 物を握るときに手首がグラグラと不安定に感じる
- テニスやバドミントンをすると手首が痛い
- 湿布や痛み止めが効かない
- 料理が好きだったのに、今は痛みでおっくうだ
- 手をつくだけで手首が痛み、日常生活に支障をきたす
- 症状の原因や適切な診療科がわからず困っている
- 痛みが夜間に悪化し、睡眠の妨げになる
- 手術は避けたいが、症状を改善したい
TFCC損傷とは?その正体と起こる理由
TFCC損傷(手首の痛み)について

TFCCとは「三角線維軟骨複合体(Triangular Fibrocartilage Complex)」のことで、手首の小指側にあるクッションの役割をする靭帯や軟骨などを指します。
つまりTFCC損傷とは「手首の小指側にある、靭帯や関節円盤などのクッションが損傷している」ということです。手関節捻挫と呼称される場合もあり、手首を小指側に倒すと痛い、手首をひねると痛いという症状が伴います。悪化すると手をつくだけで手首に痛みが生じて日常生活に支障をきたすという場合も生じます。。
サポーターを巻いたり運動を制限し手首の安静を保つことで痛みが和らぎ、酷使すると痛みが酷くなるという経過をたどります。
TFCC損傷は手首痛患者の10~20%に見られるとされています。
また、高齢者ではそのリスクがさらに高まり、70歳以上では約半数がこの損傷を経験している可能性があります。スポーツ選手や肉体労働者など、手首に負担がかかる活動を行う人々にも多く発生します。
放置するとどうなる?
初期のTFCCを適切に治療せずに放置すると、重症化して日常的に痛みが起こり大きなストレスになります。
悪化した多くの方が不安や抑うつ状態を経験することが報告されています。
例えば、「家事が思うようにできない」「仕事で効率が落ちた」といった状況は、自分への苛立ちや孤独感につながりやすいです。また、人間関係にも影響し、家族への依存度が増えることで心理的負担が増加することもあります。
また、痛みで眠れない、痛みで起きてしまうなど睡眠に影響することも多く、日中の集中力低下を招き、日常生活に支障をきたすこともあります。知らず知らずに、手首の痛みをかばうことで他の部位に悪影響を及ぼすケースも少なくありません。
その危険性を考えると、たかが手首痛と決して侮れません。
軽視・放置されやすい理由

TFCC損傷は「見えない怪我」とも言える存在です。
例えば、転んだ際に手をついたり、重い荷物を持ち上げたりした後に痛みを感じても、「ただの筋肉痛だろう」と軽視されることが多いです。
また、大きな理由として「レントゲン」X線では検出されないため、「ただの使い痛みかな?」と治療の開始が遅れることもあります。
その結果、症状が悪化し、慢性的な痛みや手首の不安定感につながることがあります。
当院へ来院された主婦Aさん(40代)のストーリーです。
転んで手をついた後から「小指側の手首が少し痛む」程度だったため放置していました。しかし数ヶ月後にはペットボトルを開けることさえ困難になり、料理中にも痛みで道具が握れなくなるほど悪化しました。「ただの疲れだと思っていたけど、こんな大事になるなんて」と悔しさと不安から病院へ行ったところ、TFCC損傷と診断されました。
原因はさまざま。TFCC損傷が起こる主なきっかけ

- 外傷: 転倒時に手をついたり、スポーツ中の衝撃で発生することがあります。
- 加齢: 軟骨や靭帯が劣化し、損傷しやすくなる。
- 繰り返し動作: 手首を酷使する職業やスポーツ(例:テニス、体操)による負担。
- 既存疾患: 関節リウマチや痛風などによる影響。
実際の原因は一つだけで起こるものではなく、これら複数の要因が絡みあって起こることが多く、そのパターンは千差万別です。
TFCCはこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、手首の関節の可動域減少や腕の筋肉・筋膜・皮膚の緊張などが発生し、肘痛、肩痛、頭痛等も発症します。
状況は人によって違い、単に筋肉をほぐしたり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。
1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。
病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。TFCCでお困りなら豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。
病院で行われる一般的な対処法

TFCC損傷の治療は、症状の程度や患者の状態に応じてさまざまな方法が選択されます。
まず軽度の場合には、保存療法が一般的に行われます。手首を安静に保つためにサポーターや装具を使用し、必要に応じてアイシングを行います。これにより、炎症や腫れを軽減し、自然治癒を促進します。
また、理学療法としてストレッチや筋力強化のエクササイズが取り入れられることもあります。
中等度以上の症状や保存療法で改善が見られない場合には、薬物療法が検討されます。
鎮痛剤や抗炎症薬を使用して痛みや炎症を抑えるほか、ステロイド注射による局所的な炎症軽減も行われることがあります。
ただし、薬物療法はあくまで症状緩和を目的としたものであり、根本的な治療には至りません。
さらに、重度の損傷や他の治療法で効果が得られない場合には手術が選択肢となります。
関節鏡視下修復術などの手術では、損傷した部位を直接修復したり、損傷部分を除去する処置(デブリードマン)が行われます。
手術後はリハビリテーションを通じて手首の機能回復を目指しますが、回復には数ヶ月を要することもあります。
対処法のデメリット
TFCC損傷の治療法にはさまざまな選択肢がありますが、それぞれにデメリットが存在します。
まず、保存療法では、手首を安静に保つことやサポーターを使用することで症状の緩和を図りますが、効果が限定的である場合があります。特に損傷が重度であったり、長期間放置された場合には、症状が改善しないケースも少なくありません。また、根本的な組織の修復は期待できず、痛みや不安定感が残ることもあります。
理学療法では、ストレッチや筋力強化を通じて手首の機能回復を目指しますが、適切な方法で行わないと症状を悪化させるリスクがあります。
また、効果を得るためには継続的な取り組みが必要であり、患者にとって時間的・精神的な負担となることがあります。
薬物療法は、鎮痛剤やステロイド注射などによって一時的に痛みや炎症を抑えることができます。
しかし、これらは根本的な治療にはならず、症状の再発や悪化を防ぐことはできません。特にステロイド注射は繰り返し使用すると周囲の組織を弱化させる可能性があり、副作用への懸念も伴います。
手術は損傷部位を直接修復する有効な方法ですが、感染や神経損傷といった合併症のリスクがあります。
また、術後にはリハビリテーションが必要となり、完全な回復まで数ヶ月を要することもあります。さらに、一部の患者では再発する可能性もあり、不安が残る場合があります。
TFCCを改善するために
まずはあなたのTFCCの原因を検査によって明らかにします。原因を正しく解明できていなければ、一時的には良くなったとしても、根本から改善することはできないからです。
検査結果を分かりやすくご説明します。
当院は、一般的な治療院では行わない、経験と科学を融合させた独自の検査で、TFCCの真の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を示しあなたと共有し、施術を進めていきます。
TFCC損傷FAQ
A.軽度の場合は自然治癒も期待できますが、多くの場合治療が必要です。
A.適切なケアで再発リスクは下げられます。
A.重い物を持つ動作や手首をひねる動作は避けてください。
A,サポーターは一時的な安定性向上に役立ちます
A,個人差がありますが、多くの場合数週間から数ヶ月で効果が見られます。
A,痛み止めだけでは根本的な解決には至りません。
A,適切な治療とリハビリで多くの場合元通りになります。
このような効果が期待できます。

TFCC損傷が改善すると、日常生活に大きな変化が訪れます。まず、手首の痛みから解放されることで、物を持つ、ドアを開ける、料理をするなどの動作がスムーズに行えるようになり、快適な日常生活を取り戻すことができます。さらに、痛みや不安定感がなくなることで仕事や趣味への集中力が高まり、これまで以上に充実した時間を過ごせるようになるでしょう。
また、夜間の痛みが軽減されることで睡眠の質も向上し、疲労感やストレスが軽減されます。これにより、心身ともにリフレッシュした状態で毎日を過ごせるようになります。スポーツや運動への復帰も可能となり、以前のようにアクティブな生活を楽しむことができるでしょう。
さらに、改善後は再発予防策を取り入れることで健康的な生活を維持することができます。手首への負担を軽減する動作や適切なエクササイズを習慣化することで、症状の再発を防ぎながら安心して日々の活動に取り組むことができます。このように、TFCC損傷から回復することで身体的にも精神的にも豊かな未来が広がります。
最後に:一人で悩まず、まずはご相談ください
TFCC損傷は放置すると悪化する一方です。
「我慢せずに早めに来てよかった」と多くの方が実感されています。
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